目標を追うあなたへ。未来を願いながら「今ここ」で満たされる生き方

どうも、さやかです。


日本はちょうど梅雨の真っ最中でしょうか。
2020年後半のスタート、いかがお過ごしですか。


これまで、「執着を手放すこと」が、
マインドフルネスの鍵である、とお伝えしてきました。


しかし、「目標を立てて頑張ること」を大切にしてきた方ほど、
「今だけを見るなんて、未来の夢を諦めることなの?」
と感じてしまうかもしれません。


今回は、この「目標を持つこと」と「今を生きること」という、
一見矛盾する二つについて紐解き、
人生の充足感を高めるためのヒントをお届けしたいと思います。


目次

目標を追う人生で満たされない理由

目標に縛られて苦しくなるとき

かつての私も、
目標達成こそが人生の正解だと信じていました。


常に大きな目標を掲げ、そこに向かって努力し、
達成することに燃えていました。


一見すると前向きで良いことのように思えますよね。


でも、実際にはいつも、
「まだ足りない」「まだできていない」と未来にばかり心が向かい、
今を十分に味わえない状態でした。


今ここという瞬間に自分はいるのだけど、
意識(心)は、「まだ達成していない未来」に強く囚われている。


「いつか達成したら幸せになれる」
「次の段階に行けば満たされる」

そんな思考に偏ると、目の前の一瞬を感じられず、
今がおざなりになってしまうのです。

充足感を得るにはどうしたらいいのか

ではなぜ、「今がおざなりになる」と満たされないのでしょうか。


今がおざなりになるとは、
道のりを味わうことができていない状態です。


結果ばかりに意識がいって、
その道のりをないがしろにしている状態。


人生は何のためにあるのかというと、
日常のさまざまな経験を通して気づきを受け取り、
存在として成長していくためです。


経験から深い理解を得られた時、
はじめて私たちは人生の充足感を感じることができる。


コップに水を注がずに、
「いつかいっぱいになる」と願っているのと同じように、
「今」を味わえないまま次の瞬間を追いかけ続けても、
満たされることはありません。



目標や未来に囚われて苦しいのは、
道のりをないがしろにしてるために、
気づきを受け取ることもできず、充足感も得られない
からなのです。

今に戻ることで満たされる

マインドフルネスの実践を通して、
心を今に置くことが、唯一満たされて生きる道
ということを実感しています。


心を今に置く練習をしていくと、
瞬間瞬間で気づきが受け取れるようになり、
深く満たされることができるのです。



でも、私が、
「マインドフルネス」という言葉を初めて聞いた時は、
そんな風には思えませんでした。


「マインドフルに生きる女性たち」という雑誌の特集で、
初めて「マインドフルネス」という言葉を耳にした時。


そこで取り上げられていた女性たちは、

「野菜を切ることにひたすら集中する」
「鍋で沸騰したお湯の水疱を見つめる」
「お皿洗いの水の心地を楽しむ」

そんなことを通して今に集中することで、
家事をストレス解消時間に変えていると話していました。


これを読んだ時、正直、

「え…そんな単純作業を丁寧やるなんて私には無理。
刺激レスで全然面白そうじゃないじゃない」

と思いました。


「自分らしく濃い人生を生きたいのに、
そんなつまらないことに時間を割きたくない
とすら感じていた。



でも、お皿洗いや呼吸といった一見単調に見えることでも、
丁寧に今を味わうと、心と身体が一体になり、深い満足感が生まれます。


これは何度も何度も実践を繰り返す中で、
少しずつ少しずつ理解できることなのですが。


今は心から、

今目の前のこと(道のり)を丁寧に味わうことができない以上、
満たされて生きることはできない


と言い切ることができます。

軽やかに目標を持つということ

目標を持つことで未来に囚われると、
今という道のりがおざなりになり、いつまでも満たされなくなる。


だからこそ、道のりを大切に、
今ここに意識を向けることが大切、とお伝えしました。



では、目標を持つことは、
今ここを生きることと矛盾するのでしょうか?


決してそんなことはなく、
目標を持つこと自体は問題ではありません


「こんな自分でありたい」
「こんな未来に向かいたい」
「これが心地よい、これは大事にしたい」

そうした目標や方向性をクリアにすることは、
人生には欠かせない大事なこと。


ですが、それが「執着」に変わったとき、
自分を縛り、苦しめるものに変わってしまいます。


問題は、目標をもつことではなくて、執着なのです。



この視点をクリアにした上で、
目指すべきは、執着のない目標を持つこと


目標や自分の方向性を明確にしつつも、それに固執しない、
目標を持ちながら、今に集中するバランス力」を育むことです。

  • 目標:今すべきことをクリアにし、進む方向性を定めるためのもの
  • 今を生きる:未来にしがみつくことなく、今すべきことに集中している状態

これを理解した上で、

・こうありたいと願いながらも、状況に応じて柔軟でいる
・結果に囚われることなく、プロセスを味わう
・「今」という一瞬を大切にする


このバランスがとれていると、
未来に進むこと、今を味わうことを両立できるようになります。


おわりに

結局のところ、人生は「今」の積み重ねです。


未来のために今を犠牲にするのではなく、
今を生きることが未来を自然に育てていく。


目標は人生に方向性を与えてくれるものですが、
執着に変わった瞬間、それは自分を縛り、苦しめるものになります。


目標に囚われることなく、軽やかに「今ここ」に立ち続ける力。


その姿勢こそが、マインドフルに満たされて生きる第一歩になるのです。


では、また!



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この記事を書いた人

ヨガとマインドフルネス。「自分の声を聞く力」を育むためのLife Tipsを発信。自分を根っこから知ると、人生は自然と、大きく変わる。自分を生きよう。【自分の声を聞いて生きるためのメールマガジン】

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