どうも、さやかです。
「執着を手放すこと」がマインドフルネスのキーである、
とお伝えしてきました。
その実践の第一歩。
それは、
無意識を意識化すること、から始まります。
普段どれほど無意識に日常を過ごしているか、
について振り返りながら、
「意識化することの必要性」についてお話していきます。
「無意識の行動」が人生を曖昧にする
習慣化された行動の中に、あなたはいない
意識して過ごしてみると、
特に習慣化している行動であればあるほど、
「なんとなく」行っていて、
その詳細を全く感じられていないことに気づくはずです。
例えば、「食べること」一つとっても、どうでしょうか。
その食材の感触、
唇に当てたり口の中に入れた時の感触、
噛んだ時の食感や味の広がり、
口のなかの状況や何回噛んで、
いつ飲みこもうとするのかという意識など。
五感を通して様々なことを感じているのに、
その情報を自分自身でちゃんと認識していない。
全く意識しないままになんとなく食べている、
ということが、ほとんどではないでしょうか。
1日の自分の行動を振り返ってみると、
“なんとなく“でやり過ごしてしまっていることが、
とても多いことに気づきます。
無意識を「意識化」する価値
無意識に行っていることを意識することは、
なかなかハードルが高いように感じるかもしれません。
しかし、意識を向けていくことで、
その瞬間から得られる情報や気づきは、何十倍にも感じられます。
無意識を意識化することこそが、
マインドフルネスのスタートライン。
意識化することで気づく能力が磨かれ、
なんとなく過ぎていく毎日から、
地に足つけて生き切る毎日へ変えることができるのです。
意識化の練習方法
マインドフル・リスニング
意識化することの練習の一つに、
マインドフル・リスニングという手法があります。
マインドフル・リスニングには、
・ただ、そこにある音に集中していく方法
・楽器(シンギングボウル等)の音を用いる方法
この2つがあります。
先日、楽器の音を用いる方法での、
マインドフル・リスニングを体験する機会がありました。
やり方はとても簡単。
①まず楽器の音を聞くことだけに集中し、音を聞くことへの集中力を高める。
②楽器の音が鳴りやんだ後も、その瞬間にある全ての「音」に意識を傾けていく
これも食べることと同じく、
日常で聞こえてくる音に対して、
これまで自分がいかに無頓着だったかに気づきます。
もし今、時間が許すようなら、少し目を閉じて、
聞こえてくる「音」に意識を向けてみてください。
部屋の中にある音、
外から聞こえてくる音、
自分の中に響く音…
普段は意識していないだけで、
今この瞬間にはとてもたくさんの音が溢れています。
その音に、ただただ、気づいていく、
ただ音に気づき、意識を集中させます。
今ここで感じる感覚に意識を向け、
今ここを生きる感覚を研ぎ澄ましていく。
そのことで、今まで気づけなかったことに、
気づけるようになっていきます。
日常生活で練習を重ねる
これは「音」に着目した方法ですが、
丁寧に意識化することは、
日常のあらゆることで練習できます。
先ほど述べた、食べることでも、
お皿を洗うことでも、歯を磨くことでも、何でも。
一つ一つを丁寧に「意識化」し、
その瞬間瞬間の流れを微細にキャッチしていく。
そうすることで、
その行動・現象・モノゴト・関わりの中で、
気づけることが膨大に増えていくのです。
「意識化することで、
人生の気づきや理解を加速させることができる」、
これがマインドフルネスの醍醐味です。
おわりに
無意識のまま日々を過ごしていると、
人生は「なんとなく」で流れてしまいます。
けれど、一つひとつを意識化してみると、
これまで見過ごしていた小さな感覚や気づきが広がり、
日常そのものが深みを持ち始めます。
マインドフルネスは特別な修行ではなく、
日常で「今ここ」に意識を置く練習の積み重ね。
意識化することで、
人生をただ「過ぎていく」ものから「生き切る」ものへ、
変えていきたいですね。
では、また!