「あるモノ」に目を向ける

感情解放マインドセット法

こんにちは、
テキサスからさやかです。



根深い価値観の手放し方
の記事を書いてから、

私自身様々な気持ちのアップダウンや、
新たな気づきやインスピレーションを感じ、
内観に内観を重ねている日々です。


この話は後に続くとして。



つい先日は、
母の18回目の命日でした。


母の死があったから今の私があり、
今の学びがあり、
幸せを感じられる今がある。


そんなことを考える中で、
ここまで学んできた心のこと、
生きること、哲学、ウェルネスなど、

全てを整理しながら
自分の言葉でまとめあげる、
という覚悟を決めました。


私が「生きる」を考えてきた
18年間の中で学んだ、
全てのことをつなげてみようと思う。


これは、
ようやく自分の中に、
1つに繋げられるだけの学びが
積み重なったからできること
だとも思います。


この作業を通して、
自分自身の更なる整理が進むと思うし、
私が伝えていきたい
人生論や幸福論が見えてくる


そんな気がして、
めちゃくちゃワクワクしています。



さて、内観の話に戻しますと。

私が先週お話しした、
どうしても手放せないモノ。


負ける自分は生きている価値がない、
という価値観。


これは
「自分自身の存在否定への恐怖」
からくるものだったこと。


手放すためには、
自分自身と強くつながる、
つまり自己受容の必要がある。


そんなことを書きました。



このことについて
日々内観していく中で、

・「ダブルバインド」が起きていること
・「あるモノに目を向けられないクセ」

が見えてきました。


今回は、
私の中のダブルバインドについて、
お話ししながら、

あるモノに目を向けられないとは
どういうことなのか、
お届けしたいと思います。

ダブルバインド

ダブルバインドとは、
二重拘束という意味です。

2つの相反する命令をしている
(されている)状態のことを意味します。


私の中にも常に相反する命令があって、
自分を混乱させていました。


私の中の1つ目の命令はこちら。

「自分軸で主張しなさい!」
というインナーマザーからの声。


負ける自分は生きている価値がない
=成功しない人生は価値がない
(私の場合は仕事での成功)。


この価値観が生まれた根底には、
母に“何者かになりなさい”
と育てられたことがあります。


これは、
自分の軸をしっかりと持って、
自分の主張をしっかりすることで、
自分らしく納得のいく人生が送れるように、

という母からの愛だったし、
意志の強い私の性格には
とてもマッチしていたと思います。


ただ、
それを少しまじめに
受け取りすぎてしまったために、

何者かにならないと存在価値がない
成功しない人生は価値がない
負ける自分は価値がない
成長し続けないと価値がない

と言った様な強い価値観に
結びついてしまった。



このネガティブな強い価値観は、
「インナーマザー」と言われ、
自分自身を常に監視して、
ルールを守れないと
自分を厳しく責め立てます。


自分で自分を監視し、
自分で自分を責めている状態。



こうなってしまうと、
「確固たる自分軸を主張しないと怒られる…」
と負のエネルギーから
頑張ることになります。


もし、
「確固たる自分軸で
自分らしくはばたきたい」、
という気持ちがあったとしても、
それよりも「怒られると怖いから」
が先立ってしまうって残念ですよね。


リラックスして伸び伸びと
自分軸を貫くエネルギーが
奪われてしまいます。


常にインナーマザーから、
「自分軸で主張しなさい!」
と命令されている状態となります。



一方で、
ダブルバインドにおける
私にとってのもう1つの命令。


「こわいから自分軸で主張したくない!」
というインナーチャイルドからの声。


もともと、
こうしたいと思ったら
その通りに突き進まないと
気が済まない性格。


不器用なこともあり、
とにかく様々に
周りとぶつかってきました。


芯を曲げない分、
衝突も多かったし、
否定されることも多かった。


こうして傷ついた経験から、
「もうこれ以上傷つきたくない」
という意識が強くなります。


こちらも常に
インナーチャイルドから
「こわいから自分軸で主張したくない!」
と命令されている状態となります。


このインナーマザーと
インナーチャイルドからの
ダブルバインド。


ダブルバインドは、
このケースに限らず、
様々な場面や要素で起こりえるので、

自分の中で2つの相反する
要素があって混乱している時は、
内観する参考にしてみるといいと思います。



私の場合、
このダブルバインドから
脱するのに必要なのは、

「主張しても主張しなくても
どっちでもいい」

という意識です。


誰かに言われるからではなく、
自分がそうしたいから、
どちらかを選んで、
伸び伸びと取り組む



そのためには、
インナーマザー、
インナーチャイルド、
両方を緩める必要があります。


インナーマザーの言葉に対しては、
自分を責めようとしたら、
自分を許す言葉に変換する。


インナーチャイルドの言葉に対しては、
寄り添って、感じ切る。


ダブルバインド、
2つの矛盾した命令に気づけたら、

後は手動で少しずつ、
自分にかける
(自分が心の内で自分に発している)
言葉を変えていけばいい



心が紐解けたら、
することはシンプルです。


あるモノに目を向けられないクセ

さらにここから
もう一歩深堀りしていきます。


そもそも、私の中で、

ネガティブな強い価値観、
インナーマザーが生まれたのも、

インナーチャイルドが
怖さを持つようになったのも、

“あるもの”に目を向けられない
私のクセが要因
でした。


もし、
”何者かになりなさい”
と教えられたとしても、
「足りない自分」に目を向けずに、
「もうすでにできている自分」に
目を向けられていたら。


足りない自分ばかりが気になって、
そこをなんとか埋めなければならない、

そう思うから、

何者かにならないと存在価値がない
成功しない人生は価値がない
負ける自分は価値がない
成長し続けないと価値がない

こんな価値観に縛られるように
なっていったのです。


また、
様々に衝突する中でも、
否定されることもあれば、
大絶賛されることもあった。


でも私は、
否定されたことの方に
フォーカスをしてきた。


だから、
恐怖に怯えるインナーチャイルドが
生まれたのです。



すでに持っているモノ、
すでに満たされているモノ、
すでに“あるモノ”に目を向けずに、
足りないモノばかりに目を向けるクセ。


目標に対して足りない部分を探して、
そこに対して努力すること。


これは向上心と捉われがちですが、
欠乏意識です。


この欠乏意識が、
人生の様々な個所で、
私の人生を苦しいモノに
向かわせてしまっていた
様です。



先日の記事にも書いた
積善のマインドと繋がる部分もありますが、

今あるモノに目を向ける、
今あるモノに満たされる、
今あるモノに感謝する。


こうして
”あるモノに”意識を向ける
練習を重ねていく中で、
人生は本当に豊かなモノに変わっていく。


もちろん、
自己受容にも繋がっていく。


私自身の人生の苦しみを紐解きながら、
そう強く感じました。


おわりに

母の死を経験して、
人生には限りがある
ということを身を持って体感しました。


明日があるかはわからない。


だから、
ひと時も無駄な時間を、
無意味な時間を過ごしてはいけない。


この強烈な痛みからのメッセージ。


これが、
今その時間を有効に使えているか?
この時間を最大限に活用できているか?

と常に厳しく自分をチェックする意識となり、
「休めない私」を作りました。


でもこれに対しても、
あるモノに目を向けられるクセ、
を持つだけで、
捉え方が劇的に変わります。


失ったものではなく、
得られたことにフォーカスする



例えば、
休んだのであれば、
休んだせいで仕事が進まなかったこと

ではなく、

休んだことで脳や身体が
元気になったことにフォーカスする。


片づけをしていて
本が読めなかったとしたら、
読めなかったことではなく、
キレイになった空間にフォーカスする。


日常のことから、
過去の捉え方まで、
「あるモノに目を向けて過ごす意識」は、
人生に感謝と愛をもたらしてくれます。


「あるモノに目を向けて過ごす」
ぜひ日常に取り入れてみて下さい。


まずは今ある幸せに、
今日起きた幸せに、
想いを馳せながら眠りにつくことから、
始めてみてください。

 

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

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