『親と子のアドラー心理学』を読んで考えたこと

映画・本のこと

こんにちは、さやかです。



昨晩のこと。



約束の時間になっても
TVを見続けようとするたこやきくんと、
もめにもめてどなりつけてしまいました。



約束を守ってもらえなくて
悲しかったなぁと自己共感しつつ、
怒りを同一化してしまった自分を
見つめ直してみました。



約束を破られたこともそうだけど、
たこやきくんが、
「くずることで母親をコントロールしよう」
としてくることもイヤだった。



相手の中にある要素は
必ず自分の中にある要素の写し鏡なので、

「私の中に”コントロールしたい”気持ちがある」
ということになります。



相手や結果をコントロールしたい心は
だいぶゆるんできたけれど、

人生全般ではまだまだ
コントロールしたい心があるんだなぁ、
もっともっと自由になれるんだなぁ。




そんなことを考えている中で、
ふと思い立って、
親と子のアドラー心理学
を読んでみることにしました。



この本は、
数年前に買ったけど、
なかなか読み進められずに
しまい込んでいたもの。



『親と子のアドラー心理学』を読んで
色々と気づくことがありました。



4つのキーワード

この本は、
著者の奥様の育児日記を元に、
実例を出しながら丁寧に、

アドラー心理学に基づいた子育てを
説明してくれています。



ベースとなるのは4つのキーワード、
「尊敬」「共感」「信頼」「勇気」。



尊敬すること、
共感すること、
信頼すること、
勇気づけること




私の7年間の子育ての中で
この4つのキーワード、
実践できてこなかったなぁ。



その要因に、
「生き急いでいたこと」があります。



生き急いでいるとは、
人生に価値を求めようという姿勢。



子育てなんかより、
自分のすべきことがある。



子育てすることよりも、
自分の自己実現に向かっていた方が、
よっぽど人生において価値がある。



私はずっとそう思っていました。



もちろん、
子育てをしているからこそ、
学べることはたくさんあります。



でも、
心の根底では私はそうやって、
子育てよりも大切なコトに気を取られて、
子育てを片手間にしてきた。



いつか落ち着いて、
手が離れていくのを待っている、
そんなところもありました。



そんな状態だったので、
”尊敬/共感/信頼/勇気”と、
丁寧に向き合うことができなかった。



でもここ最近少しずつ、
価値を求める姿勢を手放せるようになり、
目の前の全てのことに向き合うことの
大切さを実感するようになって。



生き急がないと、
子育てに真剣に向き合うことができて、
子どもに共感して、
子どもを尊敬して、
同じ心で同じ時間を共有できます




まずは自分が今ココにあること、
それがとても大事。



そしてこの4つのキーワードは
子育てにおいてはもちろん、
人間関係にも通じると感じました。



意識を合わせる

慈悲心やインタービーイングという言葉、
耳にしたことはありますか。



”全てのものは繋がり合って存在する”、
という意味の言葉です。



自分と他者を区別しない意識。



マインドフルネスの創始者である、
ティクナットハーンの言葉に、

=====
全ての現象は空である
生じることも滅びることもなく、
汚くもきれいでもない
全てのモノの本質に差はありません

他の人を自分と同じように愛する
そうした時あなたは幸せな人となれる
=====

という言葉があります。



これが子どもへの尊敬であり、
共感、信頼している姿勢と、
同じことのように感じます。



この本でも、

  ”大切なのは、
  初めから批判的に観察せず、
  子どもの心に寄り添って観察すること”


  ”「子どもには通じないだろう」
  と勝手に決めて、
  子どもの素振りになんでもかんでも
  反応するやり方をしません”


  ”失敗に対して「あの子はかわいそう」
  と同情することはありません。
  子どもがチャレンジしたことに共感し、
  「あの子に打撃があったかもしれないが、
  耐える力がある。それ以上に貴重な学びに繋がる」
  と信じて、尊敬の念をもって見守ること”


と書かれています。



自分勝手なジャッジをせずに、
相手の立場に立って意識を合わせ、
かつ親が自分の中心に軸を置くことで、
本質的な意識で関わっていく




私はこの感覚を模索して、
他者との関りを試行錯誤してきました。



でも、
目の前の子どもにすら
それができていなかったようです。



そしてきっと、
自分に対してもまだ
できていないんだと思います。



まず自分、
そして家族、
そして社会の順番、
とはよく言われますが、
まさにその通り。



子どもにすら
意識を合わせられていないのに、
社会と意識を合わせることはできない




まずは何より目の前のことから、
ですね。



おわりに

「子どもが注目で親を
コントロールしようとしている」
については、
アドラー独特の考え方を感じましたが、

全体的にとても納得感があり、
すぐに実践したいと思う考えが
たくさんありました。



  ”ものごとがスムーズにいかないことや、
  あなたのやりたいことを阻むものでさえ、
  その存在のお陰で問題解決に向かって
  試行錯誤のチャンスをもらえたことで感謝に値する”


  ”大人から見たらいたずらでも、
  子どもにとっては立派な遊びです。
  好奇心を発揮して、みずから行動しています”


本当にその通りだな、
と思います。



子育ては毎日のことなのでついつい、
客観視する姿勢がおざなりになって、
自分の感情が揺さぶられるまま、
一般常識的な思考で向き合いがち




そういう時こそ、
問いを立てて本質を見る意識」。



人生と同じく子育てもこれが大事ですね。



  ”<ありがとう>の反対、それは<当たり前>”

と本文にもある様に、

当たり前にできるようになっていること
=子どもの”ある”にも目を向けながら。



親の勝手な視点でジャッジせずに、
子どもと意識を合わせて、
尊敬、共感、信頼の目で、
見守っていきたいなと思います。


今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

心穏やかに過ごし、
心豊かな日々に囲まれますように。

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