こんにちは、さやかです。
ドン・ミゲル・ルイスの
「4つの約束」という本を読みました。
メキシコ南部の”トルティックの教え”
について書いているこの本。
読み進めていくと、
“トルティックの教え”とは
今ここを生きることに通じていると分かります。
今ここを生きるために必要な4つの約束。
読んでいて励まされるような、
とても落とし込みやすい内容でした。
目的意識を手放すこと
本書の中で、
【人が今ここを生きられない要因の一つ】
として挙げていたのが、
「目的意識を持つこと」。
そのことについて、
分かりやすく書かれていたのがこの部分↓
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『自分の苦しみを超越したいと思った男が、寺へ行き、師へ助けを求めた。
男は師に尋ねた。
「師よ、毎日4時間ずつ瞑想すれば、悟れるまでに、どのくらい時間がかかるでしょう。」
師は彼をみて言った。
「4時間ずつとすれば、まず10年というところだろう。」
男は、毎日もっと長い時間できると考え、
「師よ。毎日8時間ずつとすれば、いったい何年くらいかかるでしょうか。」
師は彼をみて言った。
「8時間ずつとすれば、まず20年というところだろう。」
「でも、より長時間瞑想するのに、なぜそんなに長くかかるのですか」と男は尋ねた。
師は答えた。
「あなたがここへ来たのは、あなたの喜びや人生を犠牲にするためではない。
あなたがここへ来たのは、生きるため、幸福になるため、愛するためである。』
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こうした目的意識の負のループって、
日常で本当によくあります。
悟りたいと、より長く瞑想するほど、
悟りは遠ざかる。
なぜなら、
悟ることが目的になって、
悟ろうとして瞑想をしている状態は、
心が今ここにない状態だから。
目的意識を持った瞑想は、
瞑想ごっこに過ぎないのです。
今ここを生きて、ただ今に在る時、
初めて自然と瞑想状態にあれる、
ということ。
これは悟るとか、
瞑想するとかじゃなくても同じです。
例えばヨガのアーサナでも、
身体との対話を深めたかったはずが、
うまくなるための練習になっていたり。
感覚を研ぎ澄ますための継続なのに、
何が何でも継続することが目的になっていたり。
より深く知りたいと始めた学びなのに、
資格習得が目的になっていたり。
気づきをシェアしようと始めた発信なのに、
書くことありきでネタ探しに追われたり。
そうして、
よりよくあろうと生きているうちに、
ルールで自分をしばりつけていたり。
目的意識が入ってくると、
モノゴトに対して執着が生まれ、
人は本質を見失います。
執着すると意識は外に流れて、
常に何かを得ようとする状態になる。
結果が気になり、
評価が気になり、
誰かとの比較がきになり。
今理解すべきこと以外のことに気が散って、
今ここがおざなりになる。
その状態では何を経験しても、
「ただやっているだけ」になってしまう。
何のために経験しているのか?
誰に評価されようとしてるのか?
なぜそれを今体験しているのか?
常に自問自答していくこと。
そのことで、
意識を今ここに戻ってくる。
経験から理解するには、
道のりを生きる必要がある。
・何事も目的意識にならないこと
・何か結果を得ようとしないこと
・たんたんと今目の前のことに集中すること
そうすることで、
その経験から本当に必要なことを
受け取ることができるのですね。
今を生きるヒントが満載な
トリティックの教え、ぜひ読んでみてください。
では、また!

