専業主婦が苦しいままでよかったんだね

人生を見つめる

こんにちは、さやかです。



この10年間抱えてきた苦しさが
静かに解放されいった、
そんなことについて
今回は書いてみようと思います。



苦しかった10年間

私はこの10年、
結婚して子どもを産んで
夫の駐在で海外に来て、

個人的な活動は色々としながらも、
基本は駐在妻/専業主婦という立場で
過ごしてきました。



もうとにかく苦しかったこの10年間。



日本に一時帰国して戻ってきては、

アメリカの生活を辞めたい、
早く日本へ帰りたい、
専業主婦という立場を脱ぎ捨てたい、
もうここにいたくない!!

と何度現実に怒りをぶつけたことか。



ハッキリ言って、
本当にイヤだった。



でもその度に心の奥で、
「今はまだ準備ができていない」
そうつぶやく声がありました。



なぜかその声には納得感があって、
仕方なしに何度も自分をなだめては
正当そうな理由を見つけてきて、

不快感を感じながらも最大限に
今いる環境での学び(気づき)を積み重ねてきました。



そうしてようやくここ最近、
「やり切った、もう次へ行こう」
心からそう思える様になりました。




「やり切った感」からの気づき

この「やり切った感」を感じてみて、
自分のこの駐在妻/専業主婦としての
月日の位置づけが見えてきました。



そう、この10年は私にとって
必要な修行(苦行…)だったということ。



私はもともとすごく野生的で活発、
直感は強いものの我も強い人でした。



好き嫌いもハッキリで、
自分の心地よさや進むべき方向を
感じることは得意だった。



でも、
そのまま心地よさを追いかけていたら、
私はただの自己中心的な人で終わり、
欲望と本心の違いを理解することもなく、
いつかは欲望に飲み込まれていたかもしれない。



だからこそ、
私にとって最も苦手で苦痛な分野である
駐在妻/専業主婦に身を置かされた、
ということです。



自分にしか興味がなかった私が、
家族という愛情を注ぐ相手を持ち、
それが故に自分の傲慢さと向き合う機会となり、

家事や料理という苦手分野と向き合うことで
自分の女性性と向き合う機会となり、

海外で仕事という自己表現がうまくできないことで
自分の欲望や執着と向き合う機会となった。



駐在妻/専業主婦という
圧倒的に合わない環境に置かれたからこそ、
自分のエゴ/ソウルと正面から向き合えた
のです。



本来ならばもっとイキイキできるのに、
こんなの私の住む世界じゃない、
なんでもっと羽ばたかせてくれないの!
そう何度も思った。



でも、
自由に羽ばたけない環境に置かれたからこそ、
深く深く自分と向き合うことができて、
本当の意味で自由に羽ばたける準備を
することができたのだと感じます。



傲慢な私を修正するための10年。



苦しかったけど自分を広げるために
必要な修行(苦行)だったんだ、
今は心からそう感じます。



今置かれている環境がベスト

このことで、
「今置かれている環境がベスト」
この言葉の理解が深まりました。



本当に私にとっては、
苦しくて押しのけたいような時間。



でも今見つめてみると、
自己理解をして自己解放をするためには
なくてはならない時間でした。



私がより本来に近づくための
ベストな環境に置かれていた

ということ。




ここでもう一つ、
自分の大きな誤解に気づきました。



これまで私は、
「今いる環境が自分にとってベストだから、
今を受け入れることが大事」
と言われた時に、

受け入れる=
今の環境を好きにならないといけない
今の環境を心地よいと感じないとならない
今の環境を苦しいと感じてはならない

だと思い込んでいました。



その結果、
今の環境を好きだと思える様に工夫したり、
好きになれない自分を否定したり、
今を苦しいと感じてはいけないと
どこかずっと自分にフタをしてきた。



それは実際、
苦手な環境に置かれ続けることより
キツイことでした。



でも今分かるのは、
置かれた環境が苦しいと感じても、
心地悪いと感じても、
それでいいんだということ。



今を受け入れるとは、
今を好きになることでも
心地よいと

感じるようになることでもなくて、

苦しさや心地悪さでも、

感じていることをそのまま受け取ること
それが理解できました。



人生アップダウンがあって当たり前な中で、
いつもいいことばかり起きる訳がない。



苦しくて辛いことだって、
イヤだと逃げ出したいことだって、
しんどいことだって起きます。



その時に、
苦しくてイヤだと感じていたら、
今を受け入れていないことになる、
となったらおかしいですよね。



苦しくても幸せでも好きでもイヤでも、
それを正面から見つめる強さを持つこと




それが今を受け入れる、
ということなんだと思います。



おわりに

得意な分野から一歩出て、
自分の苦手な分野をあえて経験することで、
人間性って磨かれるのかもしれません。



上手くいかないから謙虚になれる、
上手くできないから一生懸命探求する。



苦手だったり苦しい環境にいる時には、
そんな風に考えてみるのもオススメです。



今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

苦しくても苦しさを否定せずに過ごせますように。

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